只見町ブナセンター 春版 ポスターイラスト

Poster Illustration for Tadami Beech Center (Spring)


只見町ブナセンターは福島県の最西に位置する只見町にある情報センターで、地域の自然環境や伝統文化などの調査や保護活動を行い、併設の博物館(ブナと川のミュージアム)や講座、観察会などを通じて情報発信を行っています。

 

春バージョンのこのイラストは、多雪によって創り出される雪食地形とモザイク植生を中心に、日本有数の豪雪地帯である只見地域特有の地形・環境を分かり易く大胆に表現しています。

ポスターイラスト「只見町ブナセンター 春版」
只見町ブナセンター 春版 ポスターイラスト

雪深い只見の山々では、雪崩で山肌が浸食され、岩盤が剥き出しになったアバランチシュートと呼ばれる雪食地形が見られます。

氷河による侵食は世界各地で見られますが、雪によるものは珍しく、また、只見川流域では人里のすぐ近くまでこの雪食地形が迫っているのが特徴です。

 

この雪食地形は独特の植生を形成します。稜線(尾根)には針葉樹の松(キタゴヨウ)が筋状に並び、山腹の緩斜面などにはブナ等の落葉広葉樹の高木が茂ります。そして、雪崩の影響を受けやすい急斜面には、生長の早い草本植物や比較的雪崩に対して耐性の強い低木林が育ちます。

 

低木に葉がつく前の雪解けのこの時期は、松の緑の尾根筋やアバランチシュートの様子がはっきりと確認できます。またこれらの植生に、山桜のピンク、コブシの白などが加わり、山の姿は只見の春を感じさせてくれます。

 

 

もう一つのイラスト解説 No1
只見町ブナセンター 春版 ポスターイラスト(2013年)