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只見町ブナセンター 冬版 もう一つのイラスト解説 その2

Poster Illustration for Tadami Beech Center (Winter)


Webギャラリーでのイラストの内容の解説に加えて、ブログの「もう一つのイラスト解説」では、実際のイラスト制作にあたっての出来事を綴っていきます。各イラストの内容の詳細につきましてはWebギャラリーをご参照ください。


もう一つのイラスト解説シリーズ No4
只見町ブナセンター 冬版 ポスターイラスト(2014年)

ブナセンターの季節ポスターとしては、春のポスターに続き、第二作目になります。

前回の その1でお伝えした通り、今回は積雪の話なども交えてお届けします。

只見町ブナセンター 冬版ポスター

小さい頃は今よりも毎年積雪は多く、玄関から数メートル先の国道に出るにも、数時間ごとに雪を掻かないと、通れなくなる恐れになることもしばしばでした。
右も左も雪なので、すぐ先の国道までの通り道を作るために、雪を捨てる(移動する)場所も限られます。

結局、道路上の消雪パイプか、道路脇の側溝に頼らざるを得ないのですが、一気にやりすぎるとそれらの雪が溶けなくなってしまい、交通にも更なる降雪の際の除雪にも支障をきたしてしまうので、その辺りの加減も考えながら雪かきをしていきます。

雪が降り続く日の早朝などは、玄関から国道まで、スノーダンプ+α(スノーダンプが折り返せるほどの少しの余裕)幅ほどの通り道しか、雪を掻くことができない時もあります。
そうして雪が積もっていくと、その通り道の両脇は、大人が手を伸ばしても届かないほどの高い雪の壁になっていきます。

それはある日突然、玄関から数メートル先の国道まで続く、雪のトンネルになります。
しかし、お昼前の頃には、祖父が頭上にかかるトンネルにスコップを突き刺しながら、どんどん壊してしまうので、何故自分で作っておいて、折角の雪のトンネルを壊すのだろうと不思議に思っていました。

その後分かったことは、雪のトンネル自体は自然が作り出したもので、祖父は、雪が溶けて頭上に落ちたら危険なため、気温が上がる前にスコップで崩して壊していたのでした。

夜の間、高く積もった雪壁が北風で吹きさらしになることで一方向に雪を流し続ける吹雪や、空から降り続く雪が、一晩で通り道に沿って雪のアーチを形成し、自然のトンネルを作り上げていたのです。
降り続く雪が一晩で1メートル程の積雪になる経験はしていても、まさかあのトンネルも自然が作り出していたとは考えつきませんでした。

話は変わって、年に一度、都心で開かれている「ふるさと只見会」の会合での出来事を一つ。

2016年に行われた「ふるさと只見の集い」では、「芸術倶楽部ただみ」として、只見のイラストや映像、演奏を披露させていただきました。小林地区出身の方が、早乙女踊りの描かれたこの「只見町ブナセンターポスター 冬版」を大変気に入ってくださったことがとても嬉しい出来事でした。小林地区は、この早乙女踊りの伝統が残る地区の一つです。

ふるさと只見会 2016の様子は、下記リンクよりご覧いただけます。

次回、冬版ポスター最後の「もう一つのイラスト解説」では、このポスターにまつわる、イラストの構図のお話をしようと思います。


もう一つのイラスト解説 シリーズ No4
只見町ブナセンター 冬版 その1
只見町ブナセンター 冬版 その2
只見町ブナセンター 冬版 その3

イラスト解説(英語)
Poster Illustration for Tadami Beech Center (Winter)

>> 只見町ブナセンター

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