第2回 只見ユネスコエコパーク地域シンポジウム ポスターイラスト その3

Poster Illustration for Tadami Unesco Eco park symposiums in Oct 27th in 2013


Webギャラリーでのイラストの内容の解説に加えて、ブログの「もう一つのイラスト解説」では、実際のイラスト制作にあたっての出来事を綴っていきます。各イラストの内容の詳細につきましてはWebギャラリーをご参照ください。


もう一つのイラスト解説シリーズ No3

第2回 只見ユネスコエコパーク地域シンポジウム ポスターイラスト(2013年)

今回も引き続き、イラストの地形についてもう少し掘り下げます。

(前回同様、この分野を学ばれた方に赤ペンを1ヶ所と追加コメントをいただいたので、そちらも反映させています。ありがとうございます。)

 

 

特徴その2【モザイク植生】

 

雪食地形のもとに、尾根には筋状に並ぶ針葉樹林、斜面には低木林、斜面下部の比較的安定した立地にはブナ林・・・と、それぞれの環境に適応した植生がモザイクのように形成されます。

 

冬から春への移り変わりを大胆な構図の地形で表現。

雪山、ブナの新緑と雪のコントラスト、ブナの峰走りと岩肌など。

 

  

雪崩の道となるために削られ、岩が剥き出しになっているようなところに生えるのは草や山菜くらいで、針葉樹林は尾根に沿うように残されます。

山の急斜面で頑張ることができるのは、雪の重さや雪崩の移動圧にも耐えられる幹のしなやかな低木林や草などです。雪崩の結果、岩や土が積もった斜面の下の方には、比較的背の高い植物や雪に適応したブナが生い茂ることができます。

 

一般に只見のような気候条件では、山腹の斜面はブナ林になるのだそうですが、地形や雪の影響で山腹に育ちにくいのも特徴となって現れているようです。

 

その場所・条件に適応する植物がその特徴を生かし生育する植生は、それぞれが山を染めながら姿を変え、人の目にも季節の移り変わりと植生の特徴をパッチワークのように見てとることができます。

 

例えばそれが冬であれば、尾根筋に並ぶ針葉樹(キタゴヨウ)の深い緑(黒)と、斜面に積もった雪の白のコントラストがはっきりと浮かび上がります。

 

初春になれば、尾根を縁取る針葉樹と残雪にブナの新緑が映え、低木林の濃い緑、茶色い岩肌など、春が進むごとに様々なパターンを形成しながら、山全体が濃い緑に染まる夏を迎えます。

 

 

春や冬の山の様子は、ブナセンターのポスターイラストで感じていただけると思います。

こちらのポスターも是非ご覧ください。